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このアプリについて
りんご力学は、NASA/JPL が公開する惑星暦(DE440s)を
ブラウザで直接読み込み、IAU 規格に準拠した高精度な天文計算を行うツールです。
「占星術に物理根拠を」というコンセプトのもと、
計算の根拠を公開し、第三者が検証できることを設計の中心に置いています。
数値の解釈(占星術的な意味付け)はユーザーに委ね、物理計算の部分だけを誠実に提供します。
完全にブラウザ内で動作します。入力した日時・場所のデータが外部サーバーに送信されることはありません。
メニューガイド
📊 天文計算
惑星・月・太陽の位置を任意の日時・場所で計算します。
- 惑星位置 — 黄経・黄緯・距離(AU)、視赤経・赤緯、逆行マーク(℞)
- 太陽・月の出没 — 指定地点での出没時刻・南中時刻
- 月相 — 月齢・満月/新月の日時
- 節気 — 二十四節気の日時(太陽黄経を基準)
- アスペクト — 惑星間の角度関係
🔭 天体観測
指定地点からの天体の高度・方位・可視情報を提供します。
- 観測地点の緯度経度・タイムゾーンを設定して使用します
- 大気差補正を含むトポセントリック(観測地点基準)計算
🔮 占星術
各種占星術流派に対応したホロスコープ計算です。
- 現代西洋占星術 — ネイタル・トランジット(Placidus/Koch 等のハウス対応)
- 中世西洋占星術 — カンパヌス式ハウス
- ヘリオ占星術 — 太陽中心座標系
- 東洋占術 — 四柱推命・紫微斗数のスケルトン生成
- ボイドタイム — 月が次のサインに入るまでのアスペクトなし期間
座標系について(ジオセントリック vs トポセントリック)
中世西洋占星術はトポセントリック(観測地点基準)で計算しています。
中世占星術は「ジオセントリック計算」と説明されることがありますが、
中世の占星家が実際にやっていたことは「その場所で夜空を見上げること」でした。
「ジオセントリック」という概念自体が地動説以降に整理されたフレームワークであり、
当時の人に「地球の中心から見る」という感覚はありませんでした。
本アプリは「観測者がいる地点から見た空」という実態に忠実な計算を採用しています。
📋 基準物理天体暦
複数の天体の位置を一括で計算し、一覧表示します。
占星術師が自作ツールの数値を照合する「検証基準」としての利用を想定しています。
- 指定期間の惑星位置を日次または任意間隔で一覧出力
- .txt 形式でダウンロード可能(メタ情報・ライセンス記載付き、UTF-8 タブ区切り)
ダウンロードした .txt ファイルは、ご利用の端末の標準ダウンロード保存先に保存されます。
iOS の場合は「ファイル」アプリ → 「ダウンロード」フォルダをご確認ください。
Android・PC(Windows / Mac)では、ブラウザの「ダウンロード」フォルダが標準保存先です。
ファイルはタブ区切り形式(TSV)です。Excel / Numbers / Google スプレッドシートで開くと列が整列して見やすくなります。
この数値データは 物理的に正確な計算結果です。
占星術流派によっては異なる計算基準(アヤナムシャ等)を使用する場合があります。
各ツールとの数値比較には、座標系の違いにご注意ください。
📅 暦変換計算
日付・時刻の相互変換ツールです。
- グレゴリオ暦 ↔ ユリウス暦 ↔ ユリウス日(JD)↔ 修正ユリウス日(MJD)
- Unix タイムスタンプ変換
- 紀元前年(BC 表記)対応
- JST 入力 → 各形式への変換
🤝 AI 相談シミュレーター
ブラウザ内で動作するローカル AI(2B モデル)を使った実験的機能です。
データが外部に送信されないプライバシー重視の設計です。
現在は実験段階です。応答品質はオンライン AI サービスとは異なります。
⚙️ 設定
- 天体暦ファイル — de440s-modern.bsp(標準版 1873〜2100年)を使用
- 座標系 — of-date(推奨・歳差・章動・光行差適用)/ J2000.0(固定座標系・研究用)
- 更新履歴 — アプリの変更記録
- ライセンス情報 — 使用データ・ライブラリのライセンス
計算精度について
JPL DE440s を直接参照
りんご力学は NASA/JPL が公開する惑星暦 DE440s(1550〜2650年対応)を
ブラウザで直接読み込み、Chebyshev 多項式で位置を補間します。
中間ファイルや再加工を一切挟まないため、JPL の原本精度をそのまま利用できます。
適用している補正:
- IAU 2006 歳差 + IAU 2000B 章動(of-date 黄道座標)
- 速度ベクトル法による光行差補正
- トポセントリック補正(観測地点基準)
- ΔT(時刻系補正: UTC → TT → TDB)
Swiss Ephemeris との比較
多くの占星術ソフトが採用する Swiss Ephemeris は、
JPL DE431 を独自パラメータで Chebyshev 再近似した形式です。
著者による定量的分析(Zenodo, 2026)では、この再近似による精度損失が以下のとおり計測されました:
| 天体 | 最大誤差(秒角) | 軌道上のズレ(参考) |
| 月 | 47.72″(0.013°) | 約 89 km(東京〜名古屋間) |
| 水星 | 6.70″ | 約 2,500〜7,200 km |
| 太陽 | 3.17″ | 約 2,300 km |
| 金星 | 3.92″ | — |
| 火星 | 2.41″ | — |
| 木星 | 0.74″ | — |
JPL のバージョン間差(DE431 → DE440s)は月で 0.004 秒角のため、
Swiss Ephemeris の再近似誤差はバージョン差の約 12,000 倍に相当します。
本比較は Swiss Ephemeris の技術的な否定を目的とするものではありません。
3.3 GB を 15 MB に圧縮した設計は合理的な判断であり、30年間の業界標準としての貢献は明白です。
この比較が示すのは「計算基準の違いによる数値差の大きさ」です。
→ 詳細論文:
DOI 10.5281/zenodo.19228727(CC BY 4.0)
データ・ライセンスについて
| データ・ライブラリ | ライセンス | 用途 |
NASA JPL DE440s (惑星暦バイナリファイル) |
Public Domain |
天体位置計算の基準データ |
Stella-JS (計算エンジン本体) |
MIT License |
ブラウザで動作する天文計算ライブラリ |
| 計算結果データ(.txt 出力) |
CC BY-NC-SA 4.0 |
非商用・出典明記のもとで利用可能 |
本アプリが出力する数値データは
NASA JPL が公開したパブリックドメインデータを原本として計算した結果です。
商用利用・再配布の際は CC BY-NC-SA 4.0 の条件に従ってください。
開発者について
志賀高史 — オンラインカウンセリングルーム「しがたかしホッとライン」運営
📄 関連論文(査読なし・Zenodo 公開)
-
Swiss Ephemeris「圧縮」の実態検証 — DE431 三角比較による定量的分析
Quantitative Analysis of Swiss Ephemeris "Compression" — Triangular Comparison with DE431
zenodo.org/records/19228726
-
Swiss Ephemeris「正しいが危険」な入力設計の検証 — 古代天体観測記録による7つの罠の定量化
Quantitative Assessment of Seven Input-Layer Traps in Swiss Ephemeris — Cross-Validation with Ancient Astronomical Records from Three Civilizations
doi.org/10.5281/zenodo.19270444
-
AI 生成コード時代のライセンス盲点 — バイブコーディングが生む見えない依存チェーン
Hidden Dependency Chains in AI-Assisted Development: A Case Study of AGPL License Contamination in Astronomical Software
doi.org/10.5281/zenodo.19341999
📚 著書
-
『Python・Skyfield で設計する天文・占星術システム — Skyfield のその先へ —』
Amazon Kindle
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